このページでは、トヨタ、アクアのマイナーチェンジ情報を紹介します。
もくじ
トヨタ、アクア
出典:TOYOTAHP
アクアは、2011年に発売された、トヨタのコンパクトハイブリッドカーです。
エントリー価格は100万円台のハイブリッドカーということで、現在に至るまで販売台数1・2位を争う大人気車です。
昨年、日産からノートe-POWERが発売され、燃費No1の座を奪われ、販売台数にも少し陰りが見えます。
今回のマイナーチェンジで、再び燃費No1を取り戻し、再起を図ります。
アクアのマイナーチェンジは、2017年6月19日です。
デザイン
新型アクアは、質感の向上と、歩行者保護を目的としたデザインの変更が実施されます。
歩行者保護を目的として、フロントバンパー、ボンネットの形状が変更されます。
質感が向上
これまで、トヨタのコンパクトハイブリッドカーといえば、アクアしかありませんでしたが、2017年1月にハイブリッドが設定されました。
これで、同じクラスに2車種のハイブリッドカーが設定されることになるので、アクアはヴィッツよりも質感が高められます。
・ヘッドライトの縁にLEDライン追加
・全グレードにカラーインフォメーションパネルが標準装備に
・センタークラスターにシルバーメッキの縁取り加飾
・エアコン操作パネルにピアノブラック加飾
・ステアリングスイッチが全車標準装備に
・カップホルダー周りにシルバー加飾
・助手席側オープントレイに起毛処理
など、ちょっとしたことですが、質感が上がります。
新色追加!
アクアはマイナーチェンジで、カラーラインナップが変更されます。
<新規設定色>
・クリアエメラルドパール
・ジュエリーパープルマイカメタリック
・ブラッキッシュアゲハガラスフレーク
・ベージュソリット(クロスオーバー専用)
X-URBANはクロスオーバーに
アクアのSUVテイストのグレード、「X-URBAN」は、「クロスオーバー」という名前に代わり、少し無骨なデザインとなります。
現在X-URBANには、特別仕様車「Solid」が設定されていますが、このSolidのように、ブラックのバンパーが標準となります。
現行、ノーマルのX-URBANは、バンパー周りも塗装されてポップな印象ですが、新型アクアのクロスオーバーは、無骨な感じですね。
G’sは廃止
出典:TOYOTAHP
アクアのカスタマイズカー、G’sは廃止されます。
G’sアクアは、
・専用アルミホイール
・専用フロントバンパー
・専用シート
・専用リヤバンパー
・専用エンブレム
・専用アルミペダル
など、見た目の他に、
・専用サスペンション
・スポット溶接の追加
・強化バーの追加
など、走行性能を高めるカスタマイズも施されていて、若者を中心に人気のグレードでした。
既に、G’sアクアの生産は終了しています。
G’sはこの秋、GRとして復活するでしょう。
燃費が38km/Lに!
アクアは、燃費特化グレードのL、量販グレードのS、G、クロスオーバー風のX-URBANとありますが、燃費特化グレード、Lグレードの燃費が向上します。
Lグレードの燃費は38km/Lとなり、クラスNo1の低燃費となります。
一方、Sグレード、Gグレードの燃費は、現在の37.0km/Lから、34.4km/Lに大きく悪化します。
車重が重くなる
現在、JC08モード燃費を計測する時は、971kg~1,080kgと、1,081kg~1,195kgでクラスが異なり、重量の重い区分の方が、シャーシダイナモに大きな抵抗をかけて測定しなければなりません。
新型アクアは、歩行者保護のためにフロントバンパーが大きくなるなど、重量が重くなります。
現行アクア、Lグレードの車重は1,050kg、S、Gグレードの車重は1,080kgと、Lグレードは1,080kgまで少し余裕があるのに対し、S、Gグレードは1,080kgギリギリで、1kgでも増えると一つ上の区分になってしまいます。
新型アクアはのS、Gグレードは、重量が1,080kgを超えてしまうので一つ上の区分となってしまい、不利な条件のもとで測定をしなければならず、カタログ燃費が低下してしまった。というわけです。
新型アクアの価格
新型アクアの価格を紹介します。
L・・・1,785,240円
S・・・1,886,760円
G・・・2,062,800円
クロスオーバー・・・2,062,800円
Lグレードは現行日23,858円高
Sグレードは現行比295円安
Gグレードは現行比54,982円高
クロスオーバーは、X-URBAN比37,309円安
と、高くなっているグレードと安くなっているグレードに分かれます。
Lグレードは、装備、質感向上分の値上げ
Sグレードは値下げ
Gグレードは、スマートキーが標準装備になるので、装備、質感向上分実質値下げ
クロスオーバーは、塗装コスト分などが値下げ
という風に考えることができます。
車を高く売る、安く買うには
車を高く売る、安く買う方法を紹介します。
アクアのライバル車
アクアは、激戦区のコンパクトハイブリッドカーの先駆者です。
ライバルのトヨタ・ヴィッツ、ホンダ・フィットハイブリッド、日産・ノートe-POWERと比較してみましょう。
ヴィッツ
出典:TOYOTAHP
ヴィッツは1999年に発売されたトヨタのコンパクトカーです。
長年、トヨタのコンパクトカーの代表格でしたが、2017年にハイブリッドが設定され、トヨタ同士ですがアクアの強力なライバルとなりました。
搭載されているハイブリッドシステムは、アクアと同じです。
空気抵抗が大きく、重量が重い関係で、燃費は34.4km/Lとなっていますが、マイナーチェンジ後のアクアのSグレード、Gグレードと全く同じです。
ヴィッツの価格は、181万円~と、価格もアクアとほぼ同じです。
アクアは、今回のマイナーチェンジで、ヴィッツより少し質感を上げてくるようですが、価格、燃費、サイズが似ているので、どうしてもトヨタ内で食い合ってしまうでしょう。
フィットハイブリッド
出典:HONDAHP
フィットハイブリッドは、ホンダのコンパクトカー、フィットのハイブリッドモデルです。
先代フィットハイブリッドは、IMAというマイルドハイブリッドシステムでしたが、現行フィットハイブリッドは、パワフルなストロングハイブリッドに、ダイレクト感のある走りが楽しめる、i-DCDを採用するなど、打倒アクアを掲げて大々的にフルモデルチェンジされました。
ところが、このi-DCDがクセ者で、1年で5回もリコールを連発、結果としてアクアと競うほどは販売台数は伸びていません。
フィットハイブリッドは自爆した感じですね。
そんなフィットも、2017年6月中にマイナーチェンジされます。
フィット マイナーチェンジ、2017年6月 速報!画像公開!ホンダセンシング搭載!価格、カラー、内装も。
今回のマイナーチェンジで、ウィークポイントだったi-DCDが大幅に改良されるということで、アクアの強力なライバルとなる可能性があります。
ノートe-POWER
ノートe-POWERは、日産のコンパクトカー、ノートに、リーフのモーターを搭載し、発電専用のエンジンと小さなバッテリーを組み合わせてた、「シリーズ式ハイブリッドカー」です。
仕組みとしては厳密にはシリーズ式ハイブリッドなのですが、日産は「充電不要の電気自動車」と謳っており、新しい走行フィールも相まって、想定以上の大人気に。
ノートにe-POWERが追加されてからずっと、ノートはアクアを上回る販売台数となっています。
ノートe-POWERのカタログ燃費は37.2km/Lと、No1の低燃費なのですが、37.2km/Lのグレードは、エアコンすら搭載していないグレードです。
さすがにエアコンがついていないSグレードを購入する人はほとんどいないので、ノートe-POWERのエントリー価格は195万円と、ライバル車よりも少し高いです。
それでもバカ売れということは、日本人は新しいもの好きが多いのでしょうね。
装備などを考えると、実質トップはアクアと考えて良いのですが、今回のアクアのマイナーチェンジで、あらためてノートe-POWERの燃費を上回ります。
アクアの歴史
アクアは、2011年12月に発売されたコンパクトハイブリッドカーです。
まだ一度もフルモデルチェンジされていないので、現行アクアの歴史を振り返ってみましょう。
2011年の発売当初は、まだ10・15モードの燃費がカタログ燃費として採用されており、リッター40kmの低燃費!ということを全面にアピールしていました。
JC08モード燃費だと35.4km/Lだったのですが、2013年9月にフィットハイブリッドが36.4km/Lで発売されると、12月には、37km/Lに燃費を向上し、全面的に対抗しました。
その後、フィットはリコールの連発で自爆したことは、前述の通りです。
2014年には、一度目のマイナーチェンジが実施され、軽自動車よりもチープなどと揶揄されていたインテリアの質感が向上しました。
これにより、軽自動車のカスタム系くらいの質感に向上したと思います。
また、SUV風のX-URBANが追加されたのも、このマイナーチェンジの時です。
2015年には、一部改良でトヨタセーフティセンスCを採用。
時代の要請である、自動ブレーキなどを安価に搭載できるようになりました。
2017年のマイナーチェンジで、再びノートe-POWERの販売台数を抜き、乗用車として販売台数No1になるのではないでしょうか。
軽自動車も含めると、N-BOXが2017年秋にフルモデルチェンジされるので、その後はN-BOXの方が売れそうです。