このページでは、2017年6月29日に発表されたCX-3ガソリン車と、一部改良の内容を紹介します。
もくじ
CX-3
出典:マツダHP
CX-3は、デミオをベースとしたマツダの小型SUVです。
マツダ自慢のクリーンディーゼルエンジンをアピールしようと、パワートレインはディーゼルエンジンのみで発売されました。
コンパクトカーとは思えないほど高い質感と、2.4L並の加速を体感できるエンジンで、マツダのブランドイメージを高める役割も期待された車です。
高い質感
CX-3をはじめとして、マツダのコンパクトカーは、コンパクトカーとは思えない高い質感を実現しています。
ディーゼル車とは思えない静粛性
CX-3には、「ナチュラルサウンドスムーザー」「ナチュラル周波数コントロール」という、ディーゼルエンジンのノッキング音を軽減する2つのシステムが搭載されています。
そのため、室内ではディーゼル車とは思えないほどの静粛性を実現しています。
高い予防安全性能
CX-3には、「アドバンスドスマートシティブレーキサポート」と呼ばれる、新型アクセラに搭載されているものと同じ自動ブレーキが搭載されています。
アドバンスドスマートシティブレーキサポートは、アイサイトを搭載した新型インプレッサなどを抑えて2016年JNCAPで最高得点を獲得した、非常に性能の高い自動ブレーキシステムです。
歩行者にも対応し、高い予防安全性能を持っています。
今回は、一部改良で、さらに幅広いグレードに予防安全機能が搭載されます。
ガソリンエンジンのスペック
CX-3のガソリン車には、CX-3や、アテンザに搭載されているような2.0Lエンジンが搭載されます。
そのスペックは、
最高出力・・・148ps/6000rpm
最大トルク・・・19.6kgf・m/2800rpm
現在日本で販売されているCX-5のガソリン車のスペックと比較してみると、
CX-5の2.0Lガソリンエンジン
最高出力・・・155ps/6000rpm
最大トルク・・・20.0kgf・m/4000rpm
なので、ボディサイズに合わせて最高出力はCX-3の方が少しパワーが抑えられていますが、重量が250kgも軽いことを考えると、十分な走りを見せてくれるでしょう。
ガソリンエンジン投入の理由
ガソリンエンジン投入の最大の理由は、販売の低迷です。
CX-3の月間販売台数の目標3000台ですが、目標を突破したのは発売当初の数ヶ月のみで、最近は月販1000台程度となっています。
ガソリン車よりも価格が高くなりがちなディーゼルエンジンの採用に加え、ライバル車よりも高い質感を追求していることが、価格が高くなっていしまっていることが大きな足かせとなっています。
マツダとしても、CX-3は短距離の移動が中心であり、よりバリュー(お値打ちさ)を求めるユーザーも多いということで、ガソリンエンジンの投入に踏み切ることにしたようです。
一部改良内容
ガソリン車の投入と合わせて、一部改良も実施されました。
デザインの変更などはなく、安全装備の全グレード標準化と、カラーの追加がされました。
安全装備
全車標準装備となった安全装備は、
・アドバンストスマートシティブレーキサポート
・AT誤発進抑制制御(前進時、後退時)
・車線逸脱警報システム
・先進ライト(オートハイビーム、アダプティブLEDヘッドライト)
・ブラインドスポットモニタリング
・リアクロストラフィックアラート
・リアパーキングセンサー
これら全ての機能が、全車標準装備となりました。
これにより、経済産業省が普及を促進している、「サポカーSワイド」に全車が該当します。
新色
新色として、ソウルレッドクリスタルメタリックが追加されました。
従来のイメージカラー、ソウルレッドプレミアムメタリックに代わる新しいイメージカラーです。
ソウルレッドプレミアムメタリックよりも彩度が約2割、深みが約5割増した美しい色です。
価格
新型CX-3の価格は、
<ガソリン車>
20S・・・2,106,000円
20S PROACTIVE・・・2,284,200円
20S Lパッケージ・・・2,538,000円
Noble Brown・・・2,570,400円
<ディーゼル車>
XD・・・2,408,400円
XD PROACTIVE・・・2,602,800円
XD L Package・・・2,808,000円
XD Noble Brown・・・2840400円
です。
新型CX-3の発表は6月29日、発売は7月27日です。
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CX-3のライバル車
CX-3は、激戦区のコンパクトSUVです。
最近では、トヨタからもC-HRという強力なライバルが出現しました。
CX-3のライバル車を簡単に紹介していきましょう。
ホンダ、ヴェゼル
出典:ホンダHP
ヴェゼルは、フィットをベースとしたコンパクトSUVです。
SUVとクーペを組み合わせたようなスタイリングで人気となり、コンパクトSUVブームの火付け役となりました。
パワートレインは、1.5Lガソリン車と1.5Lハイブリッド車。
ヴェゼルは、ガソリン車なら192万円と、比較的手頃な価格で購入できることから、C-HRが登場するまでは、ずっとこのジャンルで販売台数No1を維持してきた人気車種です。
トヨタ、C-HR
出典:トヨタHP
C-HRは、トヨタの新型プラットフォーム、TNGAを採用したコンパクトSUVです。
こだわったのは「デザイン」と「走り」で、ドイツのニュルブルクリンクで徹底的に鍛え上げられたボディが魅力です。
パワートレインには、プリウスに搭載されているものと同じ1.8Lハイブリッドと、オーリスに搭載されているものと同じ1.2Lターボエンジンです。
C-HRは、走りとデザインに力を注いだため、価格はちょっと高め。
ハイブリッド車が264万円~
ターボ車が251万円~という価格設定となっています。
C-HRは、2016年12月に発売されたばかりで販売も好調で、ヴェゼルの販売台数を抜いてこのジャンルでNo1となっています。
日産、ジューク
出典:日産HP
ジュークは、デザインが特徴的なコンパクトSUVです。
デザインだけでなく、パワートレインが挑戦的なのも特徴です。
1.6Lターボエンジンを搭載したジュークニスモS
市販はされていませんが、GT-Rのエンジンを搭載したジュークRというモンスターマシンも開発されたりしました。
ジュークは、その特徴的なデザインからユーザーを選ぶことと、今では少し設計が古いことから、最近の月販台数は1000台弱となっています。
CX-3の歴史
ここで簡単に、CX-3の歴史を紹介します。
CX-3は、2014年11月のロサンゼルスモーターショーでワールドプレミアされ、2015年2月に日本発売となりました。
2016年10月には、一部改良でGベクタリングコントロールや、ナチュラルサウンド周波数コントロールが標準装備となり、特別仕様車「XD Noble Brown」も設定されました。
また、予防安全機能として、アドバンスとスマートシティブレーキサポートが採用、カラーラインナップはメテオグレーマイカがマシーングレープレミアムメタリックに変更、ダイナミックブルーマイカがエターナルブルーマイカに変更、クリスタルホワイトパールマイカがスノーフレイクホワイトパールマイカの変更されるなど、マイナーチェンジなみの大きな変更となりました。
2017年に予想されているマイナーチェンジが、CX-3初のモデルチェンジとなります。