このページでは、オートマオイル、ミッションオイルの交換時期、交換料金など、基本的な情報を紹介します。
もくじ
オートマオイル、ミッションオイルとは
オートマオイル
オートマオイル(オートマフルード、ATF)は、オートマチック車(含CVT車)のトランスミッション内のオイルのことです。
オートマオイルは、トランスミッション内の各機構(ギアなど)を潤滑、保護、洗浄する役割があります。
トランスミッション内には徐々に鉄粉などが溜まってオイルが汚れていきます。
また、トランスミッション内は高温になるため、徐々にオイル自体も劣化していくため、定期的に交換が必要です。
オートマオイルが汚れてくると、滑りが発生したり、最悪の場合ミッション自体が故障してしまい、載せ替えが必要になることもあります。
ミッションオイル
ミッションオイルとは、マニュアル車のトランスミッション内のオイルのことです。
オートマオイル同様、トランスミッション内の各機構(ギアなど)を潤滑、保護、洗浄する役割があります。
トランスミッション内には徐々に鉄粉などが溜まってオイルが汚れていきます。
また、トランスミッション内は高温になるため、徐々にオイル自体も劣化していくため、定期的に交換が必要です。
ミッションオイルが汚れてくると、ギアをうまく切り替えられなかったり、最悪の場合ミッション自体が故障してしまい、載せ替えが必要になることもあります。
オートマオイルとミッションオイルの役割は似たようなものですが、大きな違いとして、オートマオイルは粘度が低い(さらさら)、ミッションオイルは粘度が高い(ドロドロ)という違いがあります。
オイルの種類
オートマオイル
オートマオイルにも、エンジンオイルと同じように粘度やグレードなどに種類がありますが、基本的にはメーカー指定のオイルを入れるようにしましょう。
オートマチックトランスミッションは非常に精密な機構なので、指定外のオイルを入れると滑りなどの不具合の原因となります。
ミッションオイル
ミッションオイルの方は、オートマオイルとは違って、ある程度の範囲内の粘度、グレードのものを入れることができます。
ミッションオイルの種類は、「粘度」「グレード」によって分けることができます。
・粘度
粘度は、エンジンオイルと同じように「75W-90」といったように、前半の数字が低温時粘度、後半の数字が高温時粘度となっています。
取扱説明書に、対応しているオイルの粘度が記載されているので、その範囲のオイルであれば入れることができます。
一般的に、粘度が高い方がミッションの保護性能は高いが燃費は悪く、粘度が低いものはその逆となります。
・グレード
ミッションオイルは、「GL-1」「GL-2」「GL-3」のように分類されており、GL-の後にくる数字が大きくなるほどグレードの高いオイルになります。
エンジンオイルの場合は、グレードが高ければ高い方が良いのですが、ミッションオイルの場合は、メーカー指定のグレードのオイルを入れるようにしましょう。
むやみにグレードの高いオイルを入れても、異音の原因となることがあるようです。
逆に、グレードの低いオイルを入れると故障の原因となるので厳禁です。
交換時期
オートマオイルの交換時期
オートマオイルの交換時期は、車種によっても違いますが、5万キロ~20万キロ、中には無交換で良いものもあります。
無交換のものはもちろん交換しなくて良いのですが、交換時期が指定されているものでも、交換しない方が良い場合があります。
交換しないほうが良い場合というのは、「メーカー指定の交換時期を大きく超えている」場合です。
指定の交換時期の2倍を超えてオイル交換をしていない場合、交換すると逆にミッションが不具合を起こす場合があります。
オートマオイルを長期間交換していないと、メーカーの想定以上にミッション内に不純物がたまります。
そこでオイル交換をすると、新しいオイルの洗浄効果によって、ミッション内の不純物がはがれて浮遊し、フィルターをつまらせたり、ギア内の他の場所に付着したりして、不具合を起こしやすくなってしまう。というわけです。
ちなみに、オートマオイルを一度も交換しなかったとしても、15万キロ~20万キロ程度は何の問題もなく走れる車がほとんどです。
ミッションオイルの交換時期
ミッションオイルの交換時期は、車種によっても異なりますが、2万キロ~5万キロ程度です。
ミッションオイルは、オートマオイルと違い、長期間無交換だと変速することができなくなったり、重大な不具合の原因となるので、定期的に交換しましょう。
マニュアルトランスミッションは、オートマチックトランスミッションに比べると内部の構造が単純なので、長期間交換していなかったからといってオイル交換をすると不具合の原因となることもありません。
長期間交換をしてないことに気づいたら、不具合が発生する前に早めに交換しておきましょう。
交換料金
オートマオイルの交換料金
オートマオイルの交換料金は、軽自動車で1~2万円、大型ミニバン等で2万円~3万円程度です。
オートマオイルは、一度抜いただけでは全量抜けず、オイルを入れてエンジンを掛けて抜く。という作業を何度か繰り返す必要があります。
エンジンオイルの交換作業よりもオイルの量も手間もかかるため、料金が高くなってしまうのです。
オートマオイルは、互換品ではなく、メーカーの純正オイルを入れるのがおすすめです。
カー用品店などでメーカー純正オイルを取り扱っていれば良いのですが、できれば間違いなく純正オイルを入れてもらえるディーラーで交換をするのが良いでしょう。
特に、トヨタ車以外の車は、純正オイルを入れないと不具合が発生する確率が高くなると言われています。
トヨタ車の場合は、互換品でも大丈夫なことが多い。というのが一般的な意見です。
ミッションオイルの交換料金
ミッションオイルの交換料金は、車種によっても違いますが、5,000円~1万円程度です。
ミッションオイルは、メーカー純正オイルにこだわる必要もないので、カー用品店の方が安ければカー用品店で交換しても構いません。
まとめ
オートマオイルもミッションオイルも、車を長く大切に使いたい人は、メーカーの指定する交換時期に合わせて交換しましょう。
オートマ車の場合は、それほど長い走行距離を乗るのではなければ、無交換でも構いません。
マニュアル車の場合は、細かいフィーリングなどを気にしないのであれば、5万キロに1回程度の交換頻度でも構いません。