このページでは、日産リーフのフルモデルチェンジ情報を紹介します。
もくじ
日産リーフ
日産リーフは、量販電気自動車の先駆けともいえるハッチバック型の乗用車です。
2010年に日本とアメリカで発売され、2012年からは世界で販売されています。
累計販売台数は20万台を突破し、電気自動車として最多です。
そんなリーフが、大きく進化して2017年秋にフルモデルチェンジされます。
デザインがかっこよくなる!
日産は、新型リーフのヘッドライトのデザインを公開しました。
出典:日産HP
新型リーフのコンセプトカー「IDSコンセプト」
航続距離が大幅アップ!
電気自動車普及のネックとなっているのが、充電にかかる時間と航続距離です。
現行リーフの航続距離は、30kWhバッテリー搭載モデルで280km、24kWhバッテリー搭載モデルでは、228kmとなっています。
一般的な軽自動車でも航続距離は500km以上あるので、ロングドライブには使いづらいというのが現状でした。
新型リーフではバッテリー容量増加と各種改良により燃費に相当する電費が向上。航続距離は500kmオーバーになるといわれています。
実際の航続距離はもう少し短くなるでしょうが、それでもある程度のロングドライブにも対応できる仕様になるということですね。
充電時間は同程度
バッテリーの容量が増加するとなると、充電時間が長くなるのではないか。という懸念がありますが、充電時間は現行と同程度を維持します。
100V・・・30時間程度
200V・・・8時間程度
急速充電・・・約30分で80%充電
家庭では200V充電を。外では急速充電を使うのが現実的です。
モーターがパワーアップ
新型リーフのモーターは、現行よりも大きくパワーアップします。
現行リーフのパワーは、109psですが、新型リーフのパワーは、150psにもなります。
現行リーフでも、180SXよりも速い!といったCMを展開しているように、モーターは発進直後から最大のトルクを発揮することができるので、150psといっても、ガソリン車でいえば3.5L並の加速を実現するでしょう。
そのパワフルなモーターを生かして、NISMOモデルもラインナップされるようです。
静粛性、快適性向上
新型リーフは、電気自動車の特徴である静粛性が更に向上するといわれています。
遮音材、吸音材の追加で対応するのでしょうが、リーフは、現時点でも相当に静粛性が高いですから、その仕上がりが楽しみですね。
また、ボディ剛性の向上、サスペンションの設計の見直しなどにより、乗り心地も向上するでしょう。
元々、現行リーフもエンジンが搭載されていないため、静粛性は高く、ティアナクラスと言われています。
更に静粛性が上がるとなると、フーガやシーマ並の静粛性を実現することになるかもしれません。
プロパイロット2.0搭載
新型リーフには、日産の自動運転技術「プロパイロット2.0」が搭載されるでしょう。
その機能も、2016年にセレナに搭載されたものよりも進化し、高速道路の複数車線に対応した自動運転になるはずです。
車線変更なども自動で行ってくれるということですね。
先日、セレナに続き、エクストレイルにもプロパイロットが搭載されましたが、その内容はセレナと同じものでした。
新型リーフは、プロパイロット2.0をはじめて搭載する車になるでしょう。
動画
日産は、新型リーフにプロパイロットを搭載する。という予告動画を公開しました。
価格は300万円程度に
新型リーフの価格は、300万円程度~になるでしょう。
現行型は280万円程度~なので、少し高くなりますが、バッテリーやモーターがパワーアップしたことなどを考えると、決して割高ではありません。
ただ、補助金が40万円程度支給されるので、実質負担額はもう少し抑えられます。
日産は、e-POWERと呼ばれる電気自動車に近いハイブリッド車の展開を進めています。
今後もe-POWERを積極的に展開し、バッテリーやモーターの生産コストを低下し、リーフの価格を抑える。といったことにも寄与しそうです。
リーフのライバル車
リーフのライバル車は、電気自動車のテスラ、モデル3、BMW i3、プラグインハイブリッドになりますが、プリウスPHVあたりがライバル車となります。
これらの車と、リーフを比較してみましょう。
テスラ・モデル3
テスラ・モデル3は、2017年中旬から生産開始が予告されている、テスラのCセグメントの電気自動車です。
航続距離は345km、100km/hまでの加速は6秒以下、自動運転機能を搭載することが予告されています。
価格は、35,000ドル、日本円で380万円程度になると発表されており、リーフの最大のライバルになるとみられている車です。
ただし、そろそろ2017年中旬に入りますが、生産開始のアナウンスがありません。
テスラ車は、予定よりも数年スケジュールが送れることもザラなようなので、モデル3の発売が遅れれば遅れるほど、日産には有利になります。
BMW i3
BMW i3は、BMWのBセグメントの電気自動車です。
ボディサイズはリーフよりも一回り小さいですが、価格は509万円~と、リーフよりは高いです。
そのあたりはBMWというプレミアムブランドなので、仕方がないですね。
i3は、100km/hまで7.3秒で加速する163psのモーターを搭載しており、加速力は新型リーフよりも上です。
また、航続距離も390kmと、当面発売される新型リーフよりも長くなるでしょう。
オプションで小型のエンジンを搭載することができ、エンジンで発電をして、航続距離を伸ばすこともできます。
ノートe-POWERに近いですが、ノートe-POWERのようにエンジンからの発電のみですべての電力をまかなうことはできないので、ノートe-POWERよりは電気自動車寄りです。
プリウスPHV
プリウスPHVは、プリウスをベースに大容量のバッテリーを搭載した、プラグインハイブリッド車です。
電気自動車ではなく、プラグインハイブリッド車なので、バッテリーのみでの航続距離は68.2km/Lですが、ガソリンでも走行することができ、ガソリン満タンからの航続距離は1,000kmにも達します。
実用性としては、プリウスPHVの方が上といえるでしょう。
プリウスPHVの価格は326万円~と、ちょうどリーフとバッティングするので、まだ充電設備の整備が発展途上の現代では、プリウスPHVと悩む方も多いのではないでしょうか。
リーフの歴史
日産リーフは、世界初の量販電気自動車です。
2010年に発売されて、まだフルモデルチェンジは一度もされていないので、長い歴史はありませんが、これまでの改良の歴史などを見ていきましょう。
2010年、リーフ発売
2010年に、世界初の量産電気自動車として、大々的に発売されました。
初期型リーフには、最高出力80kWのモーターと、24kWhのバッテリーが搭載され、航続距離は200kmでした。
価格は、376万円~となっていました。
2012年、マイナーチェンジ
2012年のマイナーチェンジで、モーターが改良され、重量が約10%軽量化。
最高出力はそのままに、トルクが若干落とされて、航続距離の延長が図られました。
中期型リーフの航続距離は、228kmとなっています。
また、廉価グレードのSが追加され、Sグレードの価格は、334万円~でした。
2015年、2度目のマイナーチェンジ
2015年に、2度目のマイナーチェンジが実施されました。
バッテリー容量の大きい30kWのモデルが設定され、航続距離は280kmにまで延長されました。
また、価格の見直しが実施され、Sグレードは280万円まで安くなりました。
このように、電気自動車は現在進行系で発展途上の技術なので、随時生産コストに合わせて価格が安くなっています。