このページでは、車の各種ライトの役割、寿命、交換費用などを紹介します。
なお、室内灯などその他のライトもありますが、今回は安全に関わる(切れていると車検に通らない)ライト類のみ紹介します。
ヘッドライト
ヘッドライトとは、車の前方を照らすライトです。
前方約40メートルを照らすロービームと、前方約100メートルを照らすハイビームがあります。
車種によって、一つのライトが上下に動作してロービームとハイビームの役割を果たす車と、ロービーム用とハイビーム用のライトが別になっている車があります。
ヘッドライトの種類は、「ハロゲン」「HID」「LED」の3種類です。
ハロゲン
ハロゲンライトとは、昔からある仕組みのライトで、電球のような黄色い光を発します。(中には、青いフィルムをかぶせて白い光を発するものもあります。)
寿命は500時間~1000時間程度ですが、市販されている高効率ハロゲンなどはもっと短いものもあります。
ハロゲンライトはホームセンターやカー用品店などで1セット2,000円程度で販売されており、自分で簡単に交換することができます。
HID(キセノン)
HIDライトとは、キセノンとも呼ばれ、現在最も明るい光を発することができるライトです。
寿命は2000時間程度で、ハロゲンの約3倍となっています。
寿命が長いのは良いのですが、HIDライトは価格が高く、工賃込みで一つ2万円~3万円してしまいます。
LED
LEDヘッドライトは、10年ほど前から普及してきた新しいヘッドライトです。
少し前までは、暗すぎるのが難点でしたが、最近はHIDに匹敵するほどの明るさのライトも出てきています。
LEDの寿命は約20,000時間で、基本的には車の寿命が来るまで切れません。
万が一切れた場合は、ヘッドライトユニットごと交換する必要があるので、費用は5万円以上かかってしまいます。
ただし、LEDヘッドライトはハロゲンなどと違い消耗品扱いではないので、保証期間内に切れた場合は保証で修理してもらえることが多いでしょう。
ちなみに、今後はレーザー方式のヘッドライトも出てくるようで、数百メートル先まで照らす事ができるとか。
スモールライト
スモールライトとは、車幅灯、ポジション灯とも呼ばれるもので、薄暗くなってきた時などに自分の車の車幅を知らせるためのライトです。
スモールライトは、室内灯と同じような小さな電球が使用されている事が多く、カー用品店やホームセンターで数百円で売っています。
店舗で交換してもらうと、工賃だけで2,000円くらい取られていますので、一度自分でチャレンジしてみたいですね。
大抵、ボンネット内から交換できますが、詳しくは取扱説明書に交換方法が書いてあります。
フォグランプ
フォグランプは、霧灯とも呼ばれるもので、濃霧などで前方の視界が悪い時に使用するものです。
濃霧の時にヘッドライトを点灯すると、光が乱反射してしまい、逆に視界が悪くなることがあるので、濃霧の時はヘッドライトを点灯せず、フォグランプのみを使用します。
フォグランプは、そもそも装着されていない車もあります。
フォグランプには、ハロゲンライトが使われていることが多いので、寿命は500時間~1000時間。
日常的に使うものではないので、基本的には切れるものではないですが、切れた場合はバンパー下から交換する必要があるので、自分で交換するのは難しいです。
交換費用は工賃込みで5,000円程度になるでしょう。
ウインカー
ウインカーは、方向指示器とも呼ばれ、自車が曲がる方向を他車に知らせるためのライトです。
ウインカーは、頻繁に点灯させるものではないので、基本的には切れませんが、万一切れた場合は、メーターパネル内の矢印が高速点滅することで運転者に知らせるような仕組みになっています。
交換費用は、切れた場所にもよりますが、数百円~数千円程度です。
車を持ち上げてバンパーの下から交換しなければいけない車の場合、高くなる傾向にあります。
テールライト
テールライトとは、後続車に自車の存在を知らせるためのライトです。
ブレーキランプよりは暗く点灯することが特徴です。
最近の車はLEDを使用している車も多く、LEDであれば交換は不要ですが、白熱電球を使用している場合は、数年で切れる事が多い部分です。
テールライトは、カー用品店やホームセンターなどで数百円で販売されています。
テールライトは、比較的簡単に交換することができるライトです。(除LED)
車のトランク付近の蓋をあけると取り外しができるようになっているので、説明書を読みながら自分で交換してみましょう。
店で交換してもらう場合は、工賃2,000円+部品代数百円が相場です。
ブレーキランプ
ブレーキランプとは、自車がブレーキを掛けたことを後続車に知らせるためのライトです。
テールライトよりも明るく光ることが特徴です。
こちらも、最近の車はLEDを使用している車も多く、LEDであれば交換は不要ですが、白熱電球を使用している場合は、数年で切れてしまいます。
ブレーキランプが片方だけ切れている車をよく見かけますよね。
ブレーキランプも、テールライトと同じくトランク付近の蓋をあけると取り外しができるようになっているので、説明書を読みながら自分で交換してみましょう。
店で交換してもらう場合は、工賃2,000円+部品代数百円が相場です。
バックランプ
バックランプとは、自車が後退することを周囲に知らせると共に、後方を照らす役割のあるライトです。
バックする時にしか点灯しないので基本的には切れませんが、切れた場合はブレーキランプなどと同じように、トランク付近の蓋を開けて交換することが出来ます。(車種による)
バックランプは、周囲にバックすることを知らせるだけでなく、後方を照らして視認性を高める役割もあります。
バックランプを明るいLEDに交換すると、後退時の視認性が良くなったりするので、チャレンジしてみると良いかもしれません。
店で交換してもらう場合は、工賃2,000円+部品代数百円が相場です。
ナンバー灯
ナンバー灯は、夜間に自車のナンバーを照らすためのライトです。
ナンバー灯は、ヘッドライトと連動して点灯するので、寿命は3~5年程度です。
ナンバー灯も、トランク付近の穴から自分で交換することができますが、ブレーキランプよりは交換が面倒なことが多いです。
店で交換して貰う場合の費用は、工賃2,000円+部品代数百円が相場です。
[speech_bubble type="ln-flat" subtype="L1" icon="hikaru.jpg" name="ヒカル先生"] ライト類は、安全に走行するために必要不可欠なパーツだよ。
切れていたら速やかに交換しようね。[/speech_bubble]