このページでは、ダイハツ、ミライースのフルモデルチェンジ情報をお伝えします。
もくじ
ダイハツ、ミライース
ミライースは、ダイハツ、ミラの派生車種で、ダイハツの省燃費技術、「イーステクノロジー」を採用した軽自動車です。
ミライースは、「第三のエコカー」としてアピールされ、低燃費、低価格を両立した車です。
ちなみに、第一のエコカーはプリウスをはじめとしたハイブリッドカーで、第二のエコカーは、リーフなどの電気自動車です。
ハイブリッドカーや電気自動車は、どうしても車両価格が高くなってしまうので、既存の技術を磨き上げた低燃費車として、第三のエコカーを登場させたというわけです。
ミライースは、32km/Lという低燃費で発売され、昨今の軽自動車の燃費競争の火付け役となりました。
デザイン
新型ミライースのデザインは、現行のものよりも角ばったデザインになるでしょう。
2015年に新型ミライースのコンセプトカー、「D-base」が発表されました。
軽で最も小さなカテゴリー、「軽セダン」の基本的なスタイルは変わりませんが、シャープなラインが特徴的です。
比較的丸みを帯びたデザインが特徴であった現行ミライースと比べると、大きなイメージチェンジとなります。
こうして比べてみると、なんとなく全体的なシルエットは似ていますが、先進的なデザインに進化していますね。
もちろん、このコンセプトカーはアルミホイールに低扁平タイヤを履くなど、やたらカッコイイ仕様になっていますが、その辺は市販車では大人しくなるでしょう。
燃費
ミライースの至上命題は、低燃費です。
現行ミライース発売当初、32km/Lという燃費で市場を驚かせましたが、その後、スズキアルトとの激しい燃費競争の結果、現在、ミライースの燃費は35.2km/L、スズキアルトの燃費は37km/Lとアルトに逆転されてしまっています。
新型ミライースは、ハイブリッドシステムが搭載されたりといったことはありませんが、既存の技術、イーステクノロジーを極限まで磨き上げて、ギリギリアルトを上回る燃費を実現するでしょう。
新型ミライースの予想燃費は、ズバリ37.2km/Lです。
イーステクノロジーとは
イーステクノロジーとは、ハイブリッドなどのように目新しい技術を採用したわけではないが、既存の技術を磨き上げて低燃費を実現した技術の総称です。
・エンジン
エンジンは、圧縮比の向上や、フリクションの低減を実現
・トランスミッション
トランスミッションは、軽量化やエネルギーロスの低減
・ボディ
ボディは、軽量化や空気抵抗の低減を実現
・電装系
電装系では、回生ブレーキを採用し、減速時にバッテリーに充電します。
ただし、エネチャージのように専用のバッテリーが搭載されているわけではありません。
新プラットフォーム採用か
新型ミライースから、ダイハツの軽自動車、小型車のベースとなるプラットフォームが刷新されるといわれています。
その名も、「DNGAプラットフォーム」
トヨタが、新型プリウスから採用しているTNGAプラットフォーム(トヨタグローバルプラットフォーム)の名前をもじって、DNGAプラットフォーム(ダイハツグローバルプラットフォーム)という名前になるようです。
ダイハツはトヨタの子会社なので、特にパクリというわけでもありませんね。
DNGAプラットフォームは、トヨタの守備範囲外の軽自動車からパッソ、ルーミーあたりまでの小型車を担うプラットフォームで、車両の軽量化、低重心化、高剛性化を実現するプラットフォームになるでしょう。
新型ミライースにDNGAプラットフォームが採用されることで、軽量化による燃費の向上のほか、軽自動車の走りをワンランク上のものにすることができるでしょう。
安全性
新型ミライースは、安全性にもぬかりがありません。
新型ミライースには、タントなどに搭載された最新の予防安全機能、「スマートアシスト3」が搭載されるでしょう。
現行ミライースには、ダイハツ車で唯一初代の「スマートアシスト」が搭載されていますが、スマートアシスト2を飛ばして、一気に安全性が向上することになります。
スマートアシストとスマートアシスト3の機能を比較してみると・・・、
・自動ブレーキの作動範囲が4km/h~30km/hから、4km/h~80km/hに拡大。
・自動ブレーキが歩行者にも対応
・車線逸脱抑制機能が追加
・誤発進抑制制御機能(後方)が追加
・オートハイビームが追加
など、スマートアシスト3の方が高性能です。
ダイハツとしても、わざわざミライースだけのためにスマートアシストを残しておくよりも、順次スマートアシスト3に統一した方がコストも削減できるでしょうから、格安のミライースにもスマートアシスト3が搭載されることになるはずです。
価格
さて、プラットフォームが一新され、スマートアシスト3が搭載されるといわれている新型ミライースですが、価格は高くなってしまうのでしょうか。
ミライースは、価格が安いことも重要なアピールポイントです。
かつて、「低燃費で低価格でいいでしょミライース♪」といったCMも放送されていましたね。
新型ミライースの価格は、現行と同程度になるでしょう。
新型ミライースの価格帯は、77万円~122万円程度になるはずです。
スマートアシストの価格は、初代スマートアシストが5万円程度、スマートアシスト3は6万円程度なので、スマートアシスト搭載車の価格は少し高くなるかもしれませんが、昨日の充実を考えると、1万円アップなら安いでしょう。
もちろん、ベースグレードはホイールカバーや後席のヘッドレストがなかったり、本当に簡素な装備となるでしょうが、それでもこの価格はありがたいですね。
商用車として活躍しそうです。
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ミライースのライバル車
ミライースのライバル車は、ズバリ、スズキ「アルト」です。
アルトは、2014年にフルモデルチェンジされ、37km/Lと、ミライースを凌ぐ低燃費を実現しています。
アルトの低燃費の秘密は、「エネチャージ」と「新プラットフォーム」です。
エネチャージは、スズキの多くの軽自動車にも採用されているシステムで、減速時に発生するエネルギーを充電しておいて、その電気を電装品に供給しエンジンの負担を低減し、燃費を向上する。というシステムです。
また、アルトから新プラットフォーム「HEARTECT」が採用され、アルトの重量はミライースよりも100kg以上軽い、610kg~となっています。
なお、スズキの軽自動車には、順次マイルドハイブリッドシステムである「S-エネチャージ」が採用されていますが、アルトにはコストの関係からまだ採用されていません。
新型ミライースが発売されて、アルトの燃費を上回るとなれば、スズキは更に燃費を向上させるべく、アルトにもS-エネチャージが搭載されるかもしれません。
ミラ、ミライースの歴史
ミライースは、1980年に発売されたミラの流れを汲む歴史のある車です。
簡単に、ミラの歴史を紹介しましょう。
初代ミラ(1980年~1985年)
1979年に発売された初代アルトの大ヒットを受けて、1980年にライバル車、ミラが発売されました。
当初は2ドアのみの販売で、2速ATなんていうモデルもありました。
それでも、当時の軽自動車としては珍しいことでもなく、比較的手頃にマイカーを持てるということで、一定の人気を得ていました。
2代目ミラ(1985年~1990年)
2代目ミラから5ドアモデルが追加されました。
一昔前まで花屋さんなどがよく使っていたウォークスルーバンなどが特徴的です。
女性受けを狙って、パルコとコラボした、ミラ・パルコも登場するなど、軽自動車の裾野を広げようという努力が見られたモデルです。
3代目ミラ(1990年~1994年)
3代目ミラから、軽自動車の規格変更により、排気量が660ccに拡大されました。
当時としては安全性にも気が配られており、サイドインパクトビーム(側面衝突に対応したドアの中の鉄棒)が全車標準装備となっています。
4代目ミラ(1994年~1998年)
先代から打って変わって、4代目ミラは丸みを帯びたデザインに変わりました。
ダイハツの軽自動車としては初の4気筒エンジンが搭載されるなど、挑戦的なモデルです。
ただし、この頃から更に広い軽トールワゴン「ワゴンR」や「ムーヴ」に人気が集中し、少し影の薄い存在になってしまいます。
5代目ミラ(1998年~2002年)
4代目ミラの丸みを帯びたデザインを踏襲した5代目ミラ。
軽自動車の規格変更に伴い、サイズが一回り大きくなりました。
このあたりから、今でもたまに見かけることがありますね。
衝突安全ボディ「TAF」を採用するなど、規格変更に伴って安全性も向上しました。
今でも人気のミラジーノは、5代目ミラがベースとなっています。
6代目ミラ(2002年~2009年)
5代目ミラは、2002年に発売されました。
上級グレードのアヴィが設定されましたが、アヴィは故障しやすい。などという噂が広がってしまい、イマイチ販売台数は伸びず、6代目限りで消滅しました。
7代目ミラ(2006年~)
7代目ミラは、2006年に発売されました。
悪い噂が広がってしまったアヴィの代わりに、今でも軽自動車の上級グレードとして使われる「カスタム」グレードが登場しました。
7代目ミラは、ミライース発売後も商用車向けの格安モデルとして、今でも販売されています。