車を初めて買う方や詳しくない方には、そもそも自動車保険って何?というギモンがあると思います。
このページでは、自動車保険(任意保険、自賠責保険)の基本を説明します。
もくじ
自動車保険には自賠責保険と任意保険がある
自賠責保険とは
自賠責保険とは、自動車やバイクを運転する時に必ず加入していなければいけない保険のこと。
万一、加入せずに公道を走行した場合、
・1年以下の懲役または50万円以下の罰金
・免許停止処分(違反点数6点)
が課せられます。
任意保険とは
任意保険とは、自賠責保険とは別に加入する保険のことで、自賠責保険の補完的な保険です。
「任意」保険という名前からも分かるように、加入していなくても法的な罰則はありません。
2016年時点での任意保険の加入率は、約70%です。
補償内容
自賠責保険の補償内容
自賠責保険の補償内容は、以下のとおりです。
ケガに対する補償・・・被害者1名につき120万円まで
後遺障害に対する補償・・・被害者1名につき重度の場合4,000万円まで、中等度の場合、3,000万円まで
死亡した時の補償・・・被害者1名につき3,000万円まで
となっています。
次に紹介しますが、任意保険の補償内容に比べると、かなり限定されたものになっています。
任意保険の補償内容
任意保険の補償内容は、自分で決めることができます。
代表的な補償内容を紹介すると、
相手方のケガに対する補償・・・無制限
相手方の後遺障害、死亡した時の保証・・・無制限
相手方のモノに対する保証・・・全額保証(時価額まで)
自分のケガに対する補償・・・実損害額を補償
自分の車の修理代・・・全額補償(時価額まで)
当て逃げされた時の修理代・・・全額補償(時価額まで)
車上荒らしにあった時の保証・・・時価額まで
車のトラブル時のレッカー代・・・規定距離まで無料
などなど、自賠責保険よりもかなり充実しています。
それぞれの補償の詳細、絶対に外してはいけない補償など、詳しくは「自分に必要な補償を見極める」の項目で説明しています。
保険料
自賠責保険の保険料
自賠責保険の保険料は、自賠責保険の保険料は国(金融庁)が決定しており、どの保険会社を通じて加入しても保険料は変わりません。
自賠責保険の保険料は、
・車の種類
自賠責保険では、車の種類は
・自家用乗用自動車(普通車)
・軽自動車
・バイク(250cc)
・バイク(125cc~250cc)
・原付(125cc以下)
に分けられています。
・契約期間
契約期間は、1ヶ月~37ヶ月まで、1ヶ月単位で契約することができます。
(原付、軽二輪は車検がない関係もあり、60ヶ月まで選択できます。)
一般的には、新車は36ヶ月もしくは37ヶ月契約で。2回目以降の車検の時は24ヶ月もしくは25ヶ月で契約をします。
中古車を購入して、前の所有者が自賠責保険の解約をする場合は、その中古車の車検残期間に合わせた期間で加入します。
以上、2つの要素により保険料が決まります。
よく使われる契約期間別の料金表を貼っておきます。
(スマホでは横スクロールできます)
車種 | 保険期間 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
37ヶ月 | 36ヶ月 | 25ヶ月 | 24ヶ月 | 13ヶ月 | 12ヶ月 | |
自家用乗用自動車 | 40,040円 | 39,120円 | 28,780円 | 27,840円 | 17,310円 | 16,350円 |
軽自動車 | 37,780円 | 36,920円 | 27,240円 | 26,370円 | 16,500円 | 15,600円 |
小型二輪車(250cc超) | 18,380円 | 18,020円 | 14,010円 | 13,640円 | 9,550円 | 9,180円 |
車種 | 保険期間 | ||||
---|---|---|---|---|---|
60ヶ月 | 48ヶ月 | 36ヶ月 | 24ヶ月 | 12ヶ月 | |
軽二輪自動車 | 28,060円 | 23,560円 | 18,970円 | 14,290円 | 9,510円 |
原動機付自転車 | 17,330円 | 14,890円 | 12,410円 | 9,870円 | 7,280円 |
任意保険の保険料
一方の任意保険は、保険料に影響する要素が数多くあります。
任意保険の保険料は、以下の要素によって決定されます。
・車を運転する人の年齢
運転者の年齢が、全年齢、21歳以上、26歳以上、30歳以上、35歳以上と分かれており
運転者の年齢が若いほど、保険料が高くなります。
(年齢の区切りは保険会社によって異なります。一部、高齢者も保険料が高くなる保険会社もあり。)
・車の種類
任意保険では自賠責保険とは違い、車種(型式)ごとにクラス分け(形式別料率クラス)されており、そのクラスによって保険料が決定されます。
事故の少ない車種ほど保険料が安くなり、スポーツカーや走り屋に人気の車など、事故の多い車ほど保険料が高くなります。
型式別料率クラスについて詳しくは、こちらをご覧ください。
・補償内容
上の項目でも紹介しましたが、任意保険では、様々な補償を自分で決めることができます。
保険料は、補償内容を充実させればさせるほど高くなります。
・契約期間
任意保険の契約期間は、基本的には1年契約です。
保険会社によっては3年~7年契約ができるところもあり、割引されるところもあります。
・契約者の等級
自動車保険の等級は1等級から20等級に分かれており、上の等級ほど保険料が安くなります。
等級に関しては、自動車保険の等級とはの項目で詳しく説明しています。
・契約する保険会社
東京海上日動、三井住友海上、ソニー損保、アクサダイレクトなど、保険会社は50社以上あります。
補償内容、車種など全て同じ条件であったとしても、契約する保険会社によって保険料が変わってきます。
任意保険の保険料は主に今紹介した5つの項目によって決まります。
自賠責保険が車の種類と契約期間のみで保険料が決まるのに比べ、任意保険の保険料は様々な要素が複雑に絡んできます。
これが、安い任意保険を探すときに悩む原因となっています。
簡単に安い保険を探す方法がある
任意保険の保険料の決まり方はとても複雑で、保険料が安い保険会社を見つけるのは難しい。ということはお分かりいただけたと思います。
ここで、簡単に保険料が安い保険会社を探すことができる便利な一括見積もりサイトを紹介します。
この一括見積もりを利用すれば、入力した情報をもとに、複数の保険会社の保険料を自動で計算し、一番安い保険会社を見つけることができます。
同じ補償内容であれば保険料は安いにこしたことはありませんので、少しでも安い保険会社を探してみてください。