このページでは、エンジンオイル添加剤の効果、成分、デメリットなどについて紹介します。
[speech_bubble type="ln-flat" subtype="R1" icon="takeshi.jpg" name="タケシ"]この前エンジンオイルを交換しに行ったら、エンジンオイル添加剤をすすめられたんだけど、エンジンオイル添加剤って入れたほうがいいのかな?[/speech_bubble]
[speech_bubble type="ln-flat" subtype="L1" icon="hikaru.jpg" name="ヒカル先生"] ディーラーやガソリンスタンドではよく勧められるよね。エンジンオイル添加剤の効果や、入れたほうが良いのか?エンジンオイル添加剤について説明しよう。[/speech_bubble]
エンジンオイル添加剤の効果
エンジンオイル添加剤とは、エンジンオイルの機能を補強するために、エンジンオイルを交換する時に一緒に入れるものです。
エンジンオイルの機能を補強するものということで、まずはエンジンオイル機能を紹介しましょう。
エンジンオイルには、
・潤滑効果
エンジン内の金属でできた部品の摩擦を減らし、スムーズに動くようにする
・密封効果
エンジン内の狭い隙間に入り込み、密封する
・防錆効果
エンジン内の金属パーツのサビを防ぐ
・冷却効果
エンジン内の熱をを冷ます
・洗浄効果
摩擦によって生じる金属粉、不純物などを洗い流す
といった機能、効果があります。
エンジンオイル添加剤は、エンジンオイルのこれらの効果を補強します。
エンジンオイル添加剤を入れると、
・潤滑効果→より過酷な条件でもスムーズに動作する
・密封効果→より隙間が開きやすい条件(冷間時)などでも密封効果を発揮する
・防錆効果→より長い期間サビを防ぐ
・冷却効果→高回転でエンジンを回した時など、より高い冷却効果を発揮する
・洗浄効果→より高い洗浄効果を発揮する
ということになります。
ちなみに、最近はエコの時代ですから、エンジンオイル添加剤を入れると燃費が良くなる!などといった広告も見られます。
確かに、潤滑効果が高まることによって、若干燃費が向上する車もあるようですが、エンジンオイル添加剤の費用がペイできるほどは向上しないでしょう。
エンジンオイル添加剤の成分
エンジンオイル添加剤によく使われている成分を紹介します。
・耐荷重添加剤
摩擦を低減する成分
・清浄剤
エンジン内の不純物を取り除く成分
・防錆剤
エンジン内の部品のサビを防ぐ成分
・液体チタン
チタンというと、腕時計のベルトなどで、傷がつきにくい!とアピールされていることを知っている方もいるかもしれません。
そのチタンを液化したもので、エンジン内部に強力な皮膜をつくり、エンジン内部を保護するものです。
・有機モリブデン
有機モリブデンも、液体チタンに似た効果を発揮し、エンジン内部を保護します。
・酸化防止剤
エンジンが動くことによって発生するカーボン(スス)や、スラッジ(削れカス)を抑制するものです。
・粘度向上剤
エンジンオイルには、一定の粘度がありますが、劣化してくると粘度が下がってしまうことがあります。
粘度について詳しくはこちら
粘度が下がると、油膜を作ることができず、エンジン内部の摩耗、焼付きの原因となります。
粘度向上剤は、エンジンオイルの粘度の低下を防ぐ効果があります。
添加剤の種類によってもことなりますが、こういった成分が含まれています。
エンジンオイル添加剤は必要なのか
[speech_bubble type="ln-flat" subtype="R1" icon="takeshi.jpg" name="タケシ"]ところで、エンジンオイル添加剤は必要なの?[/speech_bubble]
[speech_bubble type="ln-flat" subtype="L1" icon="hikaru.jpg" name="ヒカル先生"] 絶対に入れないといけない。というものではないよ。エンジンオイル添加剤を入れると良い場面を紹介しよう。[/speech_bubble]
エンジンオイル添加剤は、必ず入れなければならない。というものではありません。
エンジンオイル添加剤自体、数千円するので、エンジンオイル添加剤を入れたばっかりにお金がなくなってしまって、エンジンオイルの交換サイクルが長くなってしまっては、本末転倒です。
エンジンオイルの交換サイクルをしっかり守るという前提で、エンジンオイル添加剤を使った方が良い場面を紹介すると、
・車を少しでも長持ちさせたい
高い潤滑効果、防錆効果、冷却効果、洗浄効果などにより、エンジンの劣化、摩耗が遅くなり、車(エンジン)を長持ちさせたい方
・サーキットなどで過酷な走行をする
サーキットなどで通常の使用の範囲を超えるレベルでエンジンを酷使する場合
こういった場合は、エンジンオイル添加剤を使うと、恩恵を受けることができるでしょう。
逆に、普通に走り、車も10年くらい走れば良い。といった環境なら、エンジンオイル添加剤を入れても気休め程度です。エンジンオイルをしっかり交換していれば十分です。
[speech_bubble type="ln-flat" subtype="R1" icon="takeshi.jpg" name="タケシ"]添加剤を入れないとエンジンの寿命が短くなるとか、不安を煽るようなことを言われたよ(´;ω;`)[/speech_bubble]
[speech_bubble type="ln-flat" subtype="L1" icon="hikaru.jpg" name="ヒカル先生"] それはちょっと言い過ぎだね。売り上げを上げたいばかりにそういった営業トークをするお店もあるから気をつけようね。[/speech_bubble]
エンジンオイルの質を優先する
エンジンオイル添加剤には、エンジンオイルの性能を補強する一定の効果がありますが、あくまでもベースは、「エンジンオイル」です。
エンジンオイルのページでも説明していますが、エンジンオイルには、鉱物油、化学合成油、部分合成油があります。
このうち、高価な化学合成油は、分子のサイズが一定で、なおかつ添加剤が一定量含まれています。
安い鉱物油を入れてエンジンオイル添加剤を入れるよりは、化学合成油を入れて、エンジンオイル添加剤は入れないほうが、安定したパフォーマンスを発揮することができるでしょう。
エンジンオイル添加剤を使うデメリット
[speech_bubble type="ln-flat" subtype="R1" icon="takeshi.jpg" name="タケシ"]エンジンオイル添加剤を使ったら逆に調子が悪くなった。といった話も聞くよ。[/speech_bubble]
[speech_bubble type="ln-flat" subtype="L1" icon="hikaru.jpg" name="ヒカル先生"] そうだね。粗悪なエンジンオイル添加剤の見分け方を紹介しよう。[/speech_bubble]
エンジンオイル添加剤を使ったところ、エンジンの調子が悪くなってしまった。という話を聞くことがあります。
これは、粗悪なエンジンオイル添加剤を使ったことにより、オイルが変質してしまったり、パーツを劣化させてしまうことが原因です。
粗悪なエンジンオイル添加剤を避けるには、「ディーラー」か、「有名カー用品店」で販売されているものを購入するようにしましょう。
ディーラーやピットサービスを提供している有名カー用品店では、万が一エンジンオイル添加剤を入れたことによって車の調子が悪くなるようなことがあると、賠償問題になったり、悪評が広がる原因となるので、一定以上の品質のものを販売しています。
ネットなどで安さに釣られて粗悪品を購入してしまわないように、気をつけましょう。
[speech_bubble type="ln-flat" subtype="L1" icon="hikaru.jpg" name="ヒカル先生"]エンジンオイル添加剤を入れて調子が悪くなってしまっては元も子もないから、しっかりしたお店で買うか、銘柄を確認してからネットで買おうね![/speech_bubble]