このページでは、ランドクルーザー・プラドのマイナーチェンジ、フルモデルチェンジに関する気になる情報をお届けします。
もくじ
ランドクルーザー・プラド
出典:TOYOTA
ランドクルーザー・プラドは、トヨタのオフロードSUVです。
元々はランドクルーザーのコンパクト版という位置づけでしたが、現在はシャシーなどランドクルーザーと共通点はありません。
ランドクルーザーよりもプラドの方が価格が安く、最近のいわゆる「クロスオーバーSUV」は嫌だが、本家ランドクルーザーは大きすぎる。といったユーザーに人気の車です。
マイナーチェンジ情報
デザイン画像
中東から、新型ランドクルーザー・プラドの画像が発信されました。
フロントグリルやヘッドライトの形、リヤコンビランプ、センターコンソールのデザインが変更されている事がわかります。
現行ランドクルーザー・プラド
出典TOYOTA
現行ランドクルーザー・プラドも、1回目のマイナーチェンジでフロントグリルが大きくなりましたが、更に迫力のあるデザインになった印象です。
カラー変更
新型ランドクルーザー・プラドでは、カラーラインナップも変更されます。
新色として、
・ブラッキッシュアゲハガラスフレーク
出典:トヨタHP
・アバンギャルドブロンズメタリック
出典:トヨタHP
が追加され、
・ダークスチールマイカ
出典:トヨタHP
・ブロンズマイカメタリック
出典:トヨタHP
が廃止されます。
パワートレイン
パワートレインは、現在のガソリンエンジン、クリーンディーゼルエンジンから変更されません。
<ガソリンエンジン>
最高出力・・・163ps/5200rpm
最大トルク・・・25.1kgm/3900rpm
<ディーゼルエンジン>
最高出力・・・177ps
最大トルク・・・45.9kgm/1600-2400rpm
トヨタセーフティセンスP搭載
新型ランドクルーザー・プラドには、予防安全機能、トヨタセーフティセンスPが全車標準装備となります。
出典:トヨタHP
トヨタセーフティセンスPは、
・プリクラッシュセーフティシステム
・レーンディパーチャーアラート
・オートマチックハイビーム
・レーダークルーズコントロール
の統合システムです。
現行ランドクルーザー・プラドにも、「プリクラッシュセーフティシステム」「レーダークルーズコントロール」は用意されていますが、メーカーオプションで、上位グレードのTZ-Gにしか設定できません。
更に、従来のプリクラッシュセーフティシステムは、おおよそ20km/h以下でないと衝突回避ができませんが、トヨタセーフティセンスPの自動ブレーキは、50km/hからでも衝突回避ができる優れものです。
変更点まとめ
ランドクルーザー・プラド、2回目のマイナーチェンジでの変更点をまとめます。
・デザイン変更
・上位グレードで19インチアルミホイール採用
・LEDヘッドライト、LEDフォグランプ標準装備
・車速感応ドアロック
・トヨタセーフティセンスP標準装備
・TX Lパッケージのディーゼル車にも7人乗りを追加設定
フルモデルチェンジ予想情報
走破性能は?
ランドクルーザー・プラドは、本家ランドクルーザーとは異なるプラットフォームが採用されているとはいえ、一定の走破性能を求められる車です。
次期プラドも、シャシーは現行から引き継がれ、走破性能は現行と同等になると予想されています。
最近のトヨタ車は、TNGAの思想に基づいた新型シャシーを採用することが多いですが、当面、乗用車を優先し、こういった本格的SUVへの採用はもう少し先になりそうです。
もちろん、「マルチテレインセレクト」や「アクティブトラクションコントロール」「クロールコントロール」といった最新の技術を取り入れて走破性能を向上させる仕組みは引き続き採用されるでしょう。
・マルチテレインセレクト
マルチテレインセレクトについて簡単に説明します。
マルチテレインセレクトは、
・滑りやすい路面(ぬかるみ、砂地、深雪、ダートなど)
・土と石が混じった路面
・凹凸の激しい路面
・段差の多い路面
・岩石の多い路面
それぞれに合わせたモードが用意され、選択したモードごとにエンジンのスロットル特性、トラクションコントロールのブレーキ油圧などを最適に制御。
スタックや失速を防ぐシステムです。
・アクティブトラクションコントロール
雪道などオフロードでスリップを検知すると、空転した車輪にブレーキを掛け、残りの車輪に駆動力を配分し、安定した走行を支援するシステムです。
・クロールコントロール
四輪を独立制御してホイールスピンや車輪のロックを制御。
極端に荒れた路面や滑りやすい路面で、ハンドル操作に集中することができ、スタックからの脱出もしやすくなります。
プラドの方向性
ランドクルーザー・プラドは、2代目からランドクルーザーのシャシーを捨て、ハイラックスサーフがと同じシャシーになり、走破性よりもデザインや価格とのバランスを重視するようになりました。
最近ではハリアーの上に位置する高級SUVとして、外装、内装共に質感を上げる方向に進んでいます。
次期プラドもこの方向性は変わらず、高級感を重視した車に仕上げられるでしょう。
ランドクルーザー・プラドは、海外では「レクサスGX」として販売されていますが、次期プラドをベースとしたレクサスGXは、日本国内でも販売されるのではないかといわれています。
レクサスGXが発売されれば、レクサスRXとレクサスLXの間のランクとなり、価格は700万円ほどになるでしょう。
日本国内にレクサスGXが投入されたとしても、トヨタブランドのプラドと併売する形になるでしょう。
ライバル、パジェロを引き離す!
ランドクルーザー・プラドは、元々三菱のパジェロをターゲットとして開発された車でした。
ところが、三菱の相次ぐ不祥事や、パジェロの新規開発が滞っていることから、現在はランドクルーザー・プラドが優位に立っています。
(プラドの月販台数1000台~2000台、パジェロの月販台数約50台~100台)
2015年の一部改良で、ガソリン車、ディーゼル車ともにプラドの方がパワー、燃費などのスペックは上回っています。
フルモデルチェンジされれば、確実にパジェロを引き離すことになるでしょう。
ちなみに、三菱は当面パジェロの新規開発をする計画はないようで、しばらく現行型の販売が続くことでしょう。
車を高く売る、安く買うには
次期ランドクルーザー・プラドは、更に高級感溢れる魅力的な車になりそうです。
プラドに限らず、車の売却、購入を検討している方に役に立つ情報を少し紹介します。
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ランドクルーザー・プラドのライバル車は?
上でも少し触れましたが、ランドクルーザー・プラドのライバル車は、三菱のパジェロです。
出典:三菱
元々、このジャンルでは三菱が先行しており、パジェロの成功を見て、ランドクルーザーの車台を流用し、ハイラックスサーフのパワートレインを流用して、コストを抑えつつパジェロに対抗する車を作ろう。といって開発されたのが、ランドクルーザー・プラドです。
ここで、ランドクルーザー・プラドと、パジェロの販売台数の推移をみてみましょう。
年 | プラド | パジェロ |
---|---|---|
2015年 | 19,770台 | 1,778台 |
2014年 | 15,950台 | 2,029台 |
2013年 | 9,600台 | 1,951台 |
2012年 | 11,430台 | 2,453台 |
2011年 | 9,273台 | 3,240台 |
2010年 | 6,610台 | 2,733台 |
2009年 | 6,601台 | 2,219台 |
2008年 | 8,830台 | 2,908台 |
2007年 | 11,820台 | 12,702台 |
2006年 | 12,051台 | 4,690台 |
2005年 | 13,586台 | 3,515台 |
2004年 | 12,918台 | 5,139台 |
2003年 | 17,881台 | 5,244台 |
2002年 | 15,135台 | 6,153台 |
2001年 | 14,696台 | 7,564台 |
データが残っている2001年の時点で既にプラドの方が販売台数は上回っていますが、年が経つに連れて差が広がっていることがわかります。
これは、リコール隠しなどで三菱自動車の信頼が失墜したこと、東京フレンドパークなどでの露出が減ったこと、最近はモデルチェンジがされておらず、陳腐化が進んでいることなど、様々な要因が原因になっているものと推測されます。
2016年には三菱の燃費不正が発覚しましたし、パジェロは当面の間新規開発が凍結されるようなので、今後は更に差が広がっていくものと予想されます。
三菱自動車が日産の傘下になったことで、日産の意向次第ではラインナップから消滅する可能性もあるでしょう。
ランドクルーザー・プラドの歴史
初代70系プラド(1990年~1996年)
出典カーセンサー
ランドクルーザーの小型モデル、ランドクルーザーワゴンとして販売されていましたが、1990年から、「プラド」のサブネームが与えられ、ランドクルーザー・プラドとしての歴史が始まりました。
70系ランドクルーザーのフレームを軽量化したものに、ハイラックスサーフのパワートレインを搭載。
「ランドクルーザーワゴン」時代はあまり人気がなかったのですが、「ランドクルーザー・プラド」の初回のマイナーチェンジ以降、デザインとパワフルさがウケ、販売台数を伸ばすことができました。
2代目90系プラド(1996年~2002年)
出典カーセンサー
2代目プラドから、コストカットのためにフレーム、サスペンションもハイラックスサーフと共用されることになりました。
「ランドクルーザー」を冠しているものの、プラドはランクルではない。なんていわれるのはこのためです。
実際、走破性能は本家ランドクルーザーには劣るものの、日本国内ではそれほど高い走破性能が求められることもないため、売れ行きにはあまり影響がなかったように思います。
2代目プラドはデザインも若干角が取れて親しみやすいデザインになりました。
これも、2代目プラド人気の理由の一つでしょう。
3代目120系プラド(2002年~2009年)
出典カーセンサー
3代目120系プラドは、内外装の質感を大幅に向上。
アメリカでは、レクサスGXとして販売が開始されました。
それに伴い盗難も増加すると予想されたため、イモビライザーが採用されました。
この頃から、プラドははっきりと走行性能よりもデザイン、質感を重視するようになりましたが、販売台数を見る限りその方針は正解であったといえるでしょう。
120系プラドは、ディーゼルエンジンを搭載された国内では貴重なモデルの一つでしたが、2007年には、排出ガス規制の関係もあり、ディーゼル車が廃止されました。
4代目150系プラド
出典TOYOTA
4代目150系プラドは、更に質感を向上。
販売台数の少ない3ドア車はラインナップから消滅しました。(海外では継続)
同時に、ハイラックスサーフの販売が終了したため、ハイラックスサーフの後継の立場も担うことになりました。
2013年にはマイナーチェンジされ、更には迫力のあるフロントグリルを採用。
インテリアにはマルチインフォメーションディスプレイも採用され、高級車のような質感になりました。
マイナーチェンジ後のインテリア
2015年にはエンジンラインナップが見直され、8年ぶりにディーゼルエンジンが復活。
クリーンディーゼルエンジンとして、燃費の良さと強大なトルクを両立することに成功しました。
このクリーンディーゼルエンジンは欧州の基準にも適合しており、欧州でも販売されています。
コメント
プラド150のインパネ写真がランクル200のものになってます。
>>みすたさん
本当ですね!
修正しておきました。