このページでは、ホンダ、ステップワゴンハイブリッドの最新情報、マイナーチェンジ情報をお伝えします。
ステップワゴン
現行ステップワゴンは、2015年4月に発売されました。
リヤゲートからも乗り降りできる「わくわくゲート」や、2.4Lエンジン並のトルクを発揮する1.5Lターボエンジンなど、新しいチャレンジをした車です。
ただ、ハイブリッドに人気が集中する日本において、ハイブリッドがなかったため販売は伸び悩んでいます。
ノア、ヴォクシー、エスクァイア三兄弟が月販13,000台前後、日産セレナが月販6,000台程度であるのに対し、ステップワゴンは月販3,000台程度しか売れていません。
ハイブリッドの投入で、販売台数は大きく伸びると予想されています。
ステップワゴンハイブリッドの発売日は、2017年10月頃です。
デザイン変更
新型ステップワゴンのデザインは、最近の流れとは逆に、大人しい、落ち着いたデザインで発売しましたが、残念ながら失敗してしまい、デザインは不評でした。
テコ入れを図るため、スパーダを中心にイメージチェンジされます。
ハイブリッドシステム
ステップワゴンハイブリッドには、オデッセイやアコードハイブリッドに搭載されている、2Lエンジンと3つのモーターを組み合わせた、「i-MMD」と呼ばれるパワフルなハイブリッドシステムが搭載されます。
i-MMD
i-MMDとは、アコード、オデッセイハイブリッドに搭載されている、2Lエンジンと3つのモーターを組み合わせたハイブリッドシステムです。
その加速力は、3Lガソリン車にも匹敵するといわれています。
スペックは、
<エンジン>
最高出力・・・145ps
最大トルク・・・17.8kgf・m
<モーター>
最高出力・・・184ps
最大トルク・・・32.1kgf・m
と、モーターのほうがパワフルなくらいです。
i-MMDは、バッテリーが残っている時はほとんどモーターのみで走行し、日産のe-POWERのような走行フィールを味わうことができます。
ステップワゴンハイブリッドの燃費は、28km/L程度になるでしょう。
便利な機能はそのまま
ステップワゴンハイブリッドは、ガソリン車のステップワゴンの便利な機能、室内空間はそのまま維持されます。
バッテリーは助手席の下に
オデッセイハイブリッドでは、バッテリーを助手席の下に収納し、室内空間を維持することに成功しました。
出典:ホンダHP
ステップワゴンハイブリッドも、同様に助手席の下にバッテリーが配置され、室内空間はガソリン車と同等を維持するでしょう。
わくわくゲート
出典:ホンダHP
ミニバン史上初!というか、こんな機能を搭載した乗用車は、これが初めてではないでしょうか。
リヤゲートが、縦にも横にも開く新機能です。
横に開けば、そのまま後部座席に乗り込むこともできちゃいます。
マジックシート
出典:ホンダHP
ステップワゴンの3列目シートは、フロア下に隠すように収納することができます。
3列目シートを収納すれば、フラットな広い荷室が出現。大きな荷物もラクラク積むことができます。
ホンダセンシングは更に充実
新型ステップワゴンは、ホンダセンシングの機能が更に充実することが発表されています。
現行ステップワゴンのホンダセンシングの機能は、
・衝突軽減ブレーキ
・アダプティブクルーズコントロール
・車線維持支援システム
・路外逸脱抑制機能
・誤発進抑制機能
・先行車発進お知らせ機能
・標識認識機能
です。
これに加え、歩行者事故低減ステアリングシステムが追加されるでしょう。
価格
ステップワゴンハイブリッドの価格は、i-MMDが搭載されるか、i-DCDが搭載されるかで大きく変わってきます。
i-MMDが搭載されるなら
パワフルなi-MMDが搭載されるなら、ガソリン車よりも70万円ほどアップし、300万円程度になるでしょう。
車を高く売る、安く買う
ステップワゴンのライバル車
ステップワゴンののライバル車は、トヨタのノア・ヴォクシー、エスクァイアと、日産セレナです。
ステップワゴンを、ライバル車と比較してみましょう。
トヨタ、ノア・ヴォクシー
ノア
出典:トヨタHP
ヴォクシー
出典:トヨタHP
ノアとヴォクシーは、顔つきが違うだけの兄弟車なので、まとめて紹介します。
パワートレインは、2.0Lガソリンエンジンと、1.8Lハイブリッドです。
1.8Lハイブリッドは、3代目プリウスと同じシステムで、最高出力は136psですから、ステップワゴンにi-MMDが搭載されれば、燃費、パワー共にノア、ヴォクシーを圧倒します。
また、予防安全性能は、現時点でもステップワゴンの方が上です。
価格は、ガソリン車が228万円~、ハイブリッド車が299万円~です。
トヨタ、エスクァイア
出典:トヨタHP
エスクァイアは、ノア、ヴォクシーの兄弟車でありながら、ノア、ヴォクシーよりも高級感を持たせて差別化した車です。
トヨタの中でも高級車の取扱が多いトヨタ店、トヨペット店で取り扱われています。
搭載されているパワートレインはノア、ヴォクシーと同じです。
価格は、ガソリン車が268万円~、ハイブリッド車が310万円~です。
日産、セレナ
セレナの最大の特徴は、自動運転機能、プロパイロットが搭載されていることです。
これは、高速道路の単一車線上で自動運転を可能とするもので、今のところ国産車ではセレナとエクストレイルにしか搭載されていません。
パワートレインは、2.0Lガソリン車で、価格は243万円~です。
今のところ、セレナにはおまけのようなSハイブリッド(スマートシンプルハイブリッド)しか搭載されていませんが、2018年には、e-POWERシステムが搭載されるといわれています。
e-POWERは、ノートに搭載されて大人気となっているシステムでもあり、ノア、ヴォクシーのハイブリッドよりも、こちらの方が怖いかもしれません。
ステップワゴンの歴史
ステップワゴンは、1996年から販売されている、ホンダの歴史あるミニバンです。
ここで簡単に、ステップワゴンの歴史を振り返ってみましょう。
初代ステップワゴン(1996年~2001年)
出典:favcars
1996年に発売された初代ステップワゴンは、ライバルのミニバンがまだ商用車ベースでFRだった頃、いち早くFFを採用しました。
FFのメリットとしてライバル車よりも低床、低重心の実現、センタートンネルがなくなるなど、走行性能や室内空間の面で優位となり、後発ながら大人気となりました。
2代目ステップワゴン(2001年~2005年)
出典:favcars
2001年に発売された2代目ステップワゴンは、初代が大人気だったため、キープコンセプトで発売されました。
この頃のミニバンはまだ片側スライドドアが主流で、2代目ステップワゴンも片側スライドドアだったのですが、ライバル車が両側スライドドアを採用し始め、2代目ステップワゴンは取り残された形になってしまいました。
その為販売台数も伸び悩み、わずか4年でのフルモデルチェンジとなりました。
3代目ステップワゴン(2005年~2009年)
出典:favcars
2005年に発売された3代目ステップワゴンは、デザインは近代的な流線的なデザインとなり、遅れを取っていたスライドドアも、両側スライドドアが採用されました。
ちょっとデザイン面での押し出しが弱く、サイズも小さくなったため、こちらも思ったほどの人気にはならず、3代目もわずか4年でのフルモデルチェンジとなりました。
4代目ステップワゴン(2009年~2015年)
出典:favcars
2009年に発売されたステップワゴンは、フロントグリルを太く、迫力のあるデザインに。また、サイズも3代目よりも拡大し、人気が復活しました。
特に、メッキパーツが多用されたステップワゴンスパーダは好評で、軽自動車、N-BOXカスタムなどにもその成功が生かされています。
4代目ステップワゴンは2015年まで販売され、現行ステップワゴンへとモデルチェンジされました。