タイヤの交換時期(溝、傷、ひび割れ)、夏タイヤ、スタッドレスタイヤの選び方

このページでは、あなたの車、使い方に合ったタイヤの選び方や、交換時期について説明します。

タケシ
タイヤっていろいろな種類があるけど、どれを選んだらいいのかな?とりあえず安いのでいいかな?
ヒカル先生
タイヤは、自分の車や用途に合ったものを選ぶ事が大切だよ。タイヤの選び方や交換時期を説明しよう。

タイヤは、車と地面が接する唯一のパーツです。

1本のタイヤが地面に接している面積は、およそハガキ1枚分。

わずかな面積で車を支え、我々の命を乗せているわけですから、自分の車、使い方に合ったタイヤを選ぶことが非常に大切です。

タイヤの性能表示

タイヤには、ラベリング、ロードインデックス、速度記号など、性能を示す表示があります。

ラベリングとは

ラベリングとは、転がり抵抗性能ウェットグリップ性能を示す表示です。

出典:tire.bridgestone.co.jp

転がり抵抗性能は、「AAA」「AA」「A」「B」「C」の5種類があり、この順に転がり抵抗が少ない(=燃費が良い)ということになります。

転がり抵抗性能「A」以上のタイヤが、低燃費タイヤと呼ばれています。

ウェット着rップ性能は、「a」「b」「c」「d」の4種類があり、この順にウェットグリップ性能が高く(=雨天時の制動距離が短く)なっています。

タケシ
転がり抵抗性能が「AAA」でウェットグリップ性能が「a」のタイヤが一番良いんだね!
ヒカル先生
そうだけど、そういったタイヤは高いからね。価格とのバランスだね。

ロードインデックスとは

ロードインデックスとは、タイヤが支えることができる重量(負荷)を示すものです。

1本のタイヤが支えることができる重量は、以下のようになっています。

重量の重い車ほど、ロードインデックスの高いタイヤを使用する必要があります。

タイヤを交換する際は、新車装着タイヤと同等以上のロードインデックスのタイヤを装着しましょう。

速度記号

速度記号とは、タイヤが耐えられる最高速度を表しています。

タイヤ表示
速度記号
L N Q S T H V W Y
最高速度
km/h
120 140 160 180 190 210 240 270 300

多くの夏タイヤは速度記号S以上、多くのスタッドレスタイヤはQ以上の速度記号がついています。

どの記号のタイヤを選択しても日本の法定速度内で走行する分には問題ありませんが、より高い速度記号のタイヤほど、高速安定性に優れています。

タイヤ交換のタイミング

タイヤは、溝が減ってきたら交換しなければならない。ということは皆さん知っているかと思いますが、タイヤを交換するタイミングは溝が減ってきた時だけではありません。

タイヤを交換しなければならないタイミングを紹介します。

溝が減ってきた時

まずは、溝が減ってきた時です。

出典:dunlop.co.jp

タイヤの溝には、スリップサインというものがあり、スリップサインが表に露出すると、タイヤの溝が残り1.6mm以下になったということで、車検にも通りません。

タイヤの溝は3mmを下回ってくると、排水性などが急激に落ちて危険なので、溝が3mm以下になったら交換することをおすすめします。

ひび割れしている時

タイヤの溝が残っていても、溝の底の部分やサイドウォール(側面)にひび割れがある場合は、交換が必要です。

そのまま使っていると、ひび割れが大きくなってタイヤのパンク、バーストの危険があります。

出典:goodyear.co.jp

サイドウォールに傷がある時

 出典:goodyear.co.jp

走行中に縁石にこすったなど、タイヤのサイドウォール(側面)に傷がある場合は、交換が必要です。

サイドウォールは、元々薄いことに加え、タイヤの回転により常に伸縮の力が加わっており、負荷のかかりやすい場所です。

そのまま使っているとバーストの原因となり大変危険なので、すぐに交換しましょう。

夏タイヤの選び方

車種や使い方に応じた、夏タイヤの選び方を説明します。

ベーシックタイヤ

ベーシックタイヤとは、各メーカーのエントリークラスのタイヤです。

価格が手頃で、基本性能はしっかりと抑えられているのが特徴です。

主なベーシックタイヤは、

・ブリヂストン、NEXTRY
・ヨコハマ、ECOS
・トーヨー、TEOplus

これらのベーシックタイヤは、どのメーカーのものでも大きな性能の差はありません。

安いものを購入すれば良いでしょう。

ベーシックタイヤは、価格帯の高いものと比べウェットグリップ性能が若干劣る物が多く、例えば、マンホールや高架のつなぎ目などで強めにブレーキを踏むと、滑りやすく感じることがあります。

基本的に、安全運転を心がけていれば問題ありません。

エコタイヤ

エコタイヤとは、燃費性能に特化したタイヤです。

主なエコタイヤを紹介します。(カッコ内は転がり抵抗性能、サイズによって異なる場合有り)

・ブリヂストン、ECOPIA(AA)
・ヨコハマ、ブルーアース(AAA)
・ダンロップ、エナセーブ(AAA)
・トーヨー、NANOENERGY(AAA)
・ミシュラン、ENERGY SAVER(AA)
・グッドイヤー、E-Grip(AA)

せっかく燃費を良くするエコタイヤを履くのなら、転がり抵抗性能がAAAのタイヤを選びたいものです。

この中でも、ヨコハマのブルーアースが、乗り心地、走行性能とのバランスが取れている。と評判が高くなっています。

コンフォートタイヤ

コンフォートタイヤとは、乗り心地や静粛性の高いタイヤです。

高級車には新車装着タイヤとして採用されていることもありますが、大衆車でもコンフォートタイヤに変えると、静粛性、乗り心地が向上します。

・ブリヂストン、REGNO
・ヨコハマ、ADVAN dB
・ダンロップ、VEURO
・グッドイヤー、EAGLE LS EXE

この中でも、ブリヂストンのREGNOとヨコハマのADVAN dBの評判が極めて高いです。

REGNOは、走行安定性を高めるため、dBよりも若干硬めなので、重量の重めの車(マークX、クラウンクラス以上)に適していると言われています。軽めの車に装着すると少し乗り心地が固く感じる事が多いようです。

ADVAN dBの方が比較的柔らかめだと言われていますが、重量の重い車だと溝の減りが少し早いと言われています。

静粛性に関してはこの2つは甲乙つけがたいレベルで静かです。

REGNo、ADVAN dBは少し高い。という方は、VEUROやEAGLEでも、スタンダードなタイヤに比べると変化を感じることができるでしょう。

スポーツタイヤ

スポーツタイヤは、グリップ性能を重視し、スポーティーな走りに対応したタイヤです。

主なスポーツタイヤは、

・ブリヂストン、ポテンザ
・ヨコハマ、ADVANシリーズ(dBを除く)
・ダンロップ、DIREZZA
・トーヨー、PROXES
・グッドイヤー、EAGLE F1 ASYMMETRIC3

この中でも、ブリヂストンのポテンザとヨコハマのADVANシリーズは人気が高くなっています。

サーキットを走行したり、峠を攻めたり、スポーティーな走りをする方におすすめのタイヤです。

グリップ性能が高い反面、燃費性能や静粛性などは劣るので、普通に走る方にはこれらのタイヤはおすすめできません。

ミニバン用タイヤ

ミニバン用タイヤは、車重の重いミニバンに対応して、ショルダー部の剛性を高めるなど、偏摩耗を防ぐ工夫が施されたタイヤです。

主なミニバン用タイヤは、

・ブリヂストン、ECOPIA RV、Playz RV
・ヨコハマ、BlueEarth RV-02
・ダンロップ、エナセーブRV

ミニバンに普通の乗用車用のタイヤを装着すると、寿命が短くなります。

少し高くなりますが、ミニバンにはミニバン用タイヤを装着することをおすすめします。

アジアンタイヤ

アジアンタイヤとは、中国、韓国、台湾などのメーカーの格安タイヤです。

国産、海外有名メーカーのタイヤに比べると性能は若干劣るものの、価格が大幅に安いことが特徴となっています。

アジアンタイヤのメーカーは数多くありますが、一定の信頼のおけるメーカーを紹介します。

・ハンコック
・NANKANG
・KENDA
・NEXEN

ここで紹介したメーカーのタイヤであれば、とりあえず最低限の性能は満たしています。

乗り心地、静粛性、燃費、ウェットグリップ性能などは有名メーカーのタイヤに比べて若干劣りますが、普通に運転している分には問題ないでしょう。

ただし、ゴムの劣化が早く、早い段階でひび割れをする可能性があるので、ひび割れを確認したら速やかに交換しましょう。

アジアンタイヤメーカーは、この他にもたくさんあります。私も全てのメーカーのタイヤを知っているわけではありませんが、質の低いものだと、タイヤの成形に問題があり、異音がする、また、ウェットグリップ性能が著しく低く、雨の日に危険であったりする可能性があるので、アジアンタイヤでもある程度有名な上記メーカーのタイヤを選択することをおすすめします。

スタッドレスタイヤの選び方

スタッドレスタイヤとは、積雪路、凍結路を安全に走行するためのタイヤです。

主なブランド

スタッドレスタイヤの主なブランドを紹介します。

・ブリヂストン、ブリザック
ブリザックには、最新のブリザック「VRX」と、旧モデルのブリザック「REVO GZ」があります。

ブリザックの最大の特徴は、氷上性能の高さです。

ブリザック独自のアクティブ発泡ゴムにより、氷の表面の水を吸収して乾いた状況を作り、グリップする。という仕組みです。

旧モデルのREVO GZよりも、最新のVRXの方がより性能が高くなっています。

ブリザックはその性能の高さとブランド力から最も価格が高いです。

また、乾いた路面では減りが早いといったデメリットもあるので、東北、北海道など、常時路面が凍結、積雪している地方の方におすすめです。

・ヨコハマ、アイスガード
アイスガードには、最新の「アイスガード5 PLUS」と、旧モデルの「アイスガード 3x」があります。

最新のアイスガード5 PLUSは、ブリザックVRXに匹敵する性能で、価格が安いと評判です。

アイスガード 3xの方は、性能はブリザックの方が上と言えますが、価格が更に安いです。

アイスガードシリーズも、ブリザックほどではないもののドライ路面では若干減りが早い傾向にあります。

・ダンロップ、WINTER MAXX
WINTER MAXXには、最新の「WINTER MAXX02」と「WINTERMAXX 01」があります。

WINTER MAXXシリーズの最大の特徴は、寿命の長さです。

最新のWINTER MAXX02の方がより寿命が長くなっています。

もちろん、スタッドレスとしての性能はしっかりと備えています。(ブリザックやアイスガードに比べると劣っているという声が多いですが。)

日常的に凍結、積雪している訳ではない地域で、ドライ路面を走行することが多い方にオススメのタイヤです。

・トーヨー、GARIT
GARITには、最新モデルの「GARIT GIZ」と旧モデルの「GARIZ G5」があります。

ガリットという名前からも分かるように、タイヤの中にクルミの殻が入っていて、路面を引っ掻いてグリップをするという性格のタイヤです。

GARITは、昔はあまり評判が良くなかったのですが、最近のGARIT GIZは、おおむね好評なようです。

GARITは、比較的価格が安いのも魅力です。

・ミシュラン、X-ICE
ミシュラン、X-ICEは、氷上、雪上性能は標準的ながら、頻繁に長距離走行をする欧州のメーカーらしく、高速安定性の高さが特徴的なタイヤです。

スタッドレスシーズン中にも頻繁にドライ路面の高速道路でそれなりにスピードを出して走行する方におすすめのタイヤです。

・グッドイヤー、ICENAVI
ICENAVIには、最新モデルの「ICE NAVI6」と旧モデルの「ICENAVI ZEAⅡ」があります。

どちらも基本性能を抑えつつ、比較的価格が控えめなのがありがたいところです。

オールシーズンタイヤの性能

最近は、ドライ路面もしっかり走れて、凍結、積雪路も走行できるというオールシーズンタイヤというものが出てきました。

オールシーズンタイヤで最も有名なのは、グッドイヤーの「Vector 4Seasons」でしょう。

オールシーズンタイヤは、良く言えばオールマイティなタイヤなのですが、悪く言えば、ドライ性能は夏タイヤよりも悪く、凍結路、積雪路での性能はスタッドレスタイヤよりも悪い、中途半端なタイヤとも言えます。

年に数回雪が降る程度の地域でタイヤを交換するのは面倒だ。という方にはオススメですが、本格的な積雪地域やスキーなどに出かける方にはおすすめできません。

アジアンタイヤは2年目以降注意

アジアンタイヤメーカーも、スタッドレスタイヤを発売しています。

アジアンタイヤのスタッドレスは、有名メーカーのものよりもダントツで安い事が多いのですが、ゴムの質に不安が残ります。

スタッドレスタイヤのゴムは、柔らかさが命です。

溝が残っていても、ゴムが硬くなってしまっては性能を発揮できません。

アジアンタイヤはゴムの質が劣っていることが多く、有名メーカーのものに比べて早く硬くなってしまう傾向にあります。

アジアンタイヤは1年目はしっかりと性能を発揮するが、2年目以降、急激に性能が落ちるものが多いので、注意が必要です。

個人的には、夏タイヤはアジアンタイヤでも構いませんが、スタッドレスタイヤは有名メーカーの旧モデル品を選択することをおすすめします。

ヒカル先生
タイヤは命を預ける大切なパーツだから、安さだけでなく、性能も合わせて考えたいね。

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